SpolinkJAPANブログ班の松原颯です。
東京では新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきていますね。
前回僕が書いた記事で7月から実習再開というお話をしていたのですが、感染者が増えてきていることもあり、実習再開がまた延期になってしまいました。
九州では豪雨による被害が出たりと、今年は大変な現状が続いていますが、皆さんも身体に気を付けて頑張っていきましょう。
第12回Spolinkオンラインセミナー開催
そんな現状ではありますが、7/9(木)に今回で第12回となるSpolinkオンラインセミナーが開催されました。
今回のテーマは「スポーツと理学療法士~理学療法士の強みとは?~」
講師は理学療法士で日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの片浦聡司先生(@karadaconsul)です。
日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(水泳競技)として競泳日本代表の合宿や国際大会に帯同した経歴を持ち、現在は名古屋市でパーソナルコンディショニングスタジオPRO-motionを経営されています。
ファシリテーターは皆様おなじみの奥村正樹さん(@Masa199901)です。
【第12回 #SpolinkJAPAN セミナー】
7/9日(木) 21時〜
講師:片浦 聡司 先生(理学療法士)
テーマ:スポーツと理学療法士(PT)
内容:
PTの強みとは
パフォーマンスアップをどう図るか
PTのスポーツ現場活動他職種の方にも知っておいて頂きたい内容です
詳細・申込は↓https://t.co/GoY10ERvKm
— Spolink JAPAN 公式 (@spolinkjapan) July 7, 2020
僕自身将来医師になる立場として、理学療法士の方はスポーツの現場に出なくても、病院内でも、何科に進んだとしても、お世話になる機会が非常に多い職業ですから、その理学療法士さんが何を得意としていて医師にどんなことを求めているのかというのは、非常に大切な情報だと思います。
実際、臨床実習を回っていても、どこの科でも必ず1度くらいは遭遇する職業ですが、臨床実習中のイメージでは「いつもリハビリをお願いする人だな~」くらいだと思います。
僕自身はSpolinkに所属していて勉強する機会も多いので、理学療法士がどんな職業なのか他の人より少しは理解していると思いますが、そうでなければ、理学療法士は「脚のリハビリの人」、作業療法士は「手のリハビリの人」、言語聴覚士は「口のリハビリの人」くらいのイメージだけで現場に飛び出していたと思います。
今回のセミナーでも、そんな感じで、理学療法士が世間で認知されていないという話から始まりました。
「医学療法士」や「理学療養士」と間違えられたり、「リハビリステーション」と呼ばれることもあったり・・・理学療法士さんの苦労がうかがえますね。
そこから、「理学療法士の武器は何なのか」という話題に。
鍼灸師なら鍼が使えたり、柔道整復師なら整復できたり、按摩マッサージ指圧師ならマッサージができたりするけど、理学療法士の武器は?
ゴニオメーター?w 打腱器?ww
みたいな笑い話を学生時代にしていたそうですが、残念ながらそういった道具ではないそうです。
では理学療法士の強みは何なのかというと、
①発生した障害の「痛みを同定」できる。
②「動作を分析」し、身体にどのようなストレスがかかっているのかを判断できる。
③なぜそのような動作になってしまうのか、例えば、柔軟性の問題なのか、筋力の問題なのかなど、「原因を分析」できる。
④原因を解決するための最適なアプローチとして「運動を処方」できる。
という一連の流れで、リハビリテーションだけでなく、障害発生予防やパフォーマンスアップなど様々な分野で貢献できることだそうです。
理学療法士の理学って何だろう?って今までずっと思っていたんですが、この原因を遡って分析・探求し続ける姿勢がまさに理学っぽいなと勝手に感じてしまいました。(本当の由来は知りません・・・)
そのあとは、実際の症例について写真や動画を用いながら、①~④の流れについてデモンストレーションをしてくださったり、普段どういう風に考えながら選手に介入しているのかなど、分かりやすく解説していただいて、とても勉強になりました。
やはり医師はチーム医療においてはリーダー的存在かもしれませんが、それぞれの専門分野では全然かなわないなというのを今回のセミナーで改めて痛感しました。
片浦聡司先生ありがとうございました!
オンラインセミナーの反響
今回のセミナーもたくさんの反響がありましたので、そのうち一部を紹介させていただきます。
いまやってる勉強はちゃんと将来に繋がるんだと思えました。目の前のテストも大事だけど、一歩下がって広い視野で将来を見ることも大事だなと気付かされました。
PTの新しい魅力を発見でき、PTになることがとても楽しみになりました。
明日からも頑張ります!!! https://t.co/U1CkoqB30T— 篠塚有沙 (@churip_1204) July 9, 2020
スポーツの現場では”トレーナー”という言葉で括られ、PTやATという名前は知られていないのが現状。そんな中、関わっていくときに必要になってくるのは共通言語。お互いの言葉を理解し仕事を理解しwin-winの関係を作ることが重要です。また支えてくれている人への根回しはもっと重要。笑#SpolinkJAPAN https://t.co/BEBzmUttGw
— keisuke_yanagiya (@1007_nagi) July 9, 2020
今週はスポーツとPT!
片浦さん(@karadaconsul)ありがとうございました!
PTの武器はやはり「目」なんだなと改めて思いました。特にスポーツ現場でこそその能力は発揮されるんだと感じます。
選手の立場からするとPTの方々にサポートしていただけるのはものすごく心強いです!#SpolinkJAPAN https://t.co/tkIEVAPwXG— 谷勇介 (@gnk100x) July 9, 2020
チーム帯同から直帰できたので参加したら、なんとまあ納得の連続で。
PTとしてスポーツとの関わり方を再考できた。
やってる事は間違いないと安心したのと、自分は恵まれた環境だと改めて感じたので、寝ないとあかんのに明日からのヤル気マックスです😬!!! https://t.co/b9vWFqeN0v
— Daisuke@CSCS.PT. (@trainer_dai) July 9, 2020
同じ理学療法士として、現場でどう動くのか、選手への対応をどうすればいいのか再認識できました。
ありがとうございました😊 https://t.co/Gm39Q3tsbf— 理学療法士taka (@ptmatchbox20) July 9, 2020
理学療法士の武器は「目」というコメントもありましたが、本当にその通りですね。
セミナー中に選手が平泳ぎをする動画を見ながら、「この選手は脚を引き付けるときに腰が後傾してしまっている。」みたいな話があったり、他にも写真や動画を見ながら説明してもらったりしたんですけど、正直全然わからなかったです(笑)
動いているものを見てその異常を見抜くこともすごいですが、異常を見抜くということはどこからどこまでが「正常」なのかという基準をしっかり持っているということです。
複雑な動作の中でもその判断ができるほど、膨大な経験に裏打ちされたその知識こそが「目」の正体なのなのかなと思いました。
次回のSpolinkオンラインセミナーについて
大好評のSpolinkオンラインセミナーですが、次回は7月15日(木)21:00 からです!
次回のテーマは「スポーツ内科外来の実際」について。
【SpolinkJAPANオンラインセミナー講師紹介】
次回の講師は原知之先生です!スポーツ内科医として毎週予約に空きがないほどご活躍されており、以前講師をしていただいた田中先生の一番弟子でもあるとのこと。
スポーツ内科学の実際についてより深く学ぶ良い機会です!
是非皆さんご参加ください! pic.twitter.com/eLUPsIgR8n
— Spolink JAPAN 公式 (@spolinkjapan) July 12, 2020
講師として日本内科学会認定内科医で大久保病院スポーツ内科医の原和之先生にお話しいただきます。
タイトルを見ただけでも、スポーツの道に進みたい医学生には必見の内容ですね。
僕自身も整形外科に進むべきか何科に進むべきかまだ迷っている最中なので見逃せません。
オンラインセミナーは誰でも無料で参加できますので是非一緒に勉強しましょう!
SpolinkJAPANの活動はSNSでも見ることができます。
フォローよろしくお願いします!