医師とは
厚生労働省認定の医療国家資格です。
医師は疾患の診断と治療方針の決定という役割を担います。
病院での仕事
超音波、X線、CT、MRIなどの画像検査、徒手検査などを用いて診断を確定します。
そして、疾患・その重症度・アスリートの背景により、適切な治療法を選択し、手術治療もしくは保存的治療として運動療法や薬物療法などを行います。
スポーツ外傷・障害は画像検査を行わないと確定診断に至らないことも少なくありません。
大きな傷害を除外し、適切な治療を安心して受けられるように、傷害時には一度病院で診察を受けることを推奨します。
アスリートの診療にあたるのは主に整形外科というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。
頭部外傷に対しては脳神経外科、不整脈に対して循環器内科、女性アスリートの無月経に対しては産婦人科など多くの専門科が多角的にスポーツ選手の診療を行ないます。
スポーツに対する診療を纏めたスポーツ医学科がある病院も存在します。
スポーツ現場での仕事
大会・合宿・練習などのスポーツ現場に帯同し、アスリートのコンディション管理や傷病が発生した際の対応が主な役割です。
傷病が発生した際の対応は多岐に渡ります。
様々な傷病に対して応急処置を行い、必要ならば病院へと搬送します。
傷病への対応に加えてメディカルチェックなどを用いてアスリートの健康管理も行います。
この際トレーナーと連携して傷病を持つアスリートの早期復帰のためのリハビリ計画を立てたり、外傷・障害発生の予防に努めたりします。