【第55回 Spolink & encounterセミナーレポート】パフォーマンス向上のためのメンタルケア
こんにちは!ブログ班の錦戸です。https://twitter.com/nishi_249?s=21
今回は7月6日(火)に行われたセミナーのレポートとなります。
ストレス社会と言われる昨今、切っても切り離せない“ストレス”
うまく付き合っていかなければならないかと思われます。
今回のセミナーでは、ストレスの説明から始まり、セルフチェックとセルフケアの紹介があり、自分を見つめ直すいい機会となりました。
また、後半では実際に行われている自律訓練法を体験し、その重要性を肌で感じることができました。
「パフォーマンス向上のためのメンタルケア」
【講師】
中嶋 希和(ナカジマ キワ)先生
・公認心理師
・臨床心理士
・綾瀬メンタルクリニック
石川 侑希(イシカワ ユキ)先生
・公認心理師
・臨床心理士
・株式会社サポートメンタルヘルス
重松 綾乃(シゲマツ アヤノ)先生
・公認心理師
・臨床心理士
・精神保健福祉士
・株式会社サポートメンタルヘルス
【ファシリテーター】
奥村 正樹 先生
・Spolink JAPAN代表
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー / 鍼灸師
概論
はじめに、概論についてお話しいただきました。
「ストレスとは何か?」と問われると、多くの方が、マイナスなイメージばかりが浮かんでくるのではないでしょうか?
私もそうでした。
しかし、楽しいことや嬉しいことなどポジティブなこともストレスの一つだそうです。
「ストレス=刺激」であり、我々は常にストレスを受けていることになります。
スポーツに限らず、パフォーマンスを発揮する際は、このストレスが深く関係してくるようです。
それをグラフで示したのが、ヤーキーズドットソンの法則。
このパフォーマンス曲線を見ていただくとわかるように、ストレスは高すぎても低すぎても良くない。
適度な緊張感の時に、最も能力を発揮することが報告されています。
では、現在自分がどのくらいのストレスを受けているのか?
以下は、本セミナーで行われたセルフチェック項目の引用です。
この半年間で起こった出来事について、ストレスを感じた項目をチェックしてみてください。
□コロナの流行
□新年度の始まり
□オンライン会議の増加
□試験や公式試合
□満員電車での通勤・通学
□合わない同僚がいる
□激しい運動をした
□誰かから応援された
□ついつい夜更かししてしまう
□決まった時間に起きられない
□食欲がない/食べ過ぎてしまう
□腹痛、便秘、頭痛、肩こり
□気分に波がある
□否定的な考えばかり浮かぶ
いかがでしたか?
この中から一つでも当てはまるものがあれば、ストレスへの対策をした方がいいそうです。
具体的な行動
ストレスを受けていることがわかったら、次にどうしたらいいのか?
ストレス解消法は実際に行う“行動”と頭の中で行なう“考え方”の2つに分けられるようです。
前者は人との交流や身体を動かす、趣味に没頭するなどがあり、後者は自分をほめる、誰かのせいにしてみる、体に注意を向けるなどがありました。
より詳しくは、心理的危機対応プラン 日本語版リーフレット 「PCOP」に書いてあるので、参考にしてみてください。
それから、臨床心理士に相談してみることもオススメされていました。
特に二次・三次予防はもちろんのこと、未然に防ぐ一次予防としてのカウンセリングを利用して欲しいと話されておりました。
興味のある方は、一般社団法人 日本臨床心理士会のHPを覗いてみてください。
後半は、自律訓練法をベースとしたリラクゼーションプログラム“ホットレ”の説明と簡単な体験が行われました。
これは疲労回復や集中力アップ、自己コントロール能力の向上などの効果が期待できるそうです。
私も一緒になって、自律訓練法を受けてみました。
なんとなく気持ちが落ち着いたような気がしていき、終わる頃には眠気を感じました。
ホットレについてもっと知りたい、実際に受けてみたいという方は株式会社サポートメンタルヘルス様のサイトにアクセスしてみてください。
また、メンタルケアについて、より詳しく知りたい方のために2つの本も紹介されていました。
興味のある方は見てみてください。
‣ 思春期の中高生向け10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法
‣ 良いセルフケアが無い方向けセルフケアの道具箱
参加者の声 #スポリンクメンタル
参加者の声を、掲載いたします #スポリンクメンタル で
検索すると、掲載出来なかった方の感想を見ることができます。
勉強させて頂きました!
ありがとうございました!!#スポリンクメンタル https://t.co/Z8crYudzHN— 片岡 良太 (@k_ryota_0129) July 6, 2021
セミナー内で紹介された書籍を
即購入しました。こういう部分も
少し勉強してみようと思います。セルフケアの道具箱: ストレスと上手につきあう100のワーク https://t.co/Y6JcoSmT4b pic.twitter.com/xjtF2a8p6b
— 村木健太郎⚽️スポーツ現場を変える (@Kentaro_muraki) July 6, 2021
最後に
私の最も効果的なストレス解消方法は、自然に触れることです。
モンゴルに住んでおり、この国は広大な大地が広がっています。
都会の喧騒からかけ離れた壮大な自然の中で、ボーっとたそがれるひとときは何とも言えません。
皆さんのストレス解消方法は何でしょうか?よりよい生活をおくるため、またパフォーマンスを発揮するために、ぜひ今の自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
中嶋先生、石川先生、重松先生、および奥村先生、非常に興味深いお話をありがとうございました!
次回予告
< 第56回 Spolinkセミナー >
【日時】2021年7月14日水曜日 21:00~22:30
【テーマ】歯科医師が考える運動の基本〜生物の進化と物理学〜
【講師】太田 啓介 先生
・医療法人清澄会こう歯科クリニック院長
・歯科医師、歯学博士
・日本口腔外科学会認定医
・抗加齢医学会専門医
・産業歯科医
【内容】
前回は歯科医師の活動領域、マウスピースにとどまらないスポーツ歯科の可能性についてお話ししました。
今回は歯科医師が生物の進化(生物学)やロボット工学(物理学)に基づいて運動の基本『立つ』を科学します。
全ての運動の基本となる『立つ』という運動について、歯科医ならではの視点でお伝えします。
【ファシリテーター】奥村 正樹 先生
・Spolink JAPAN代表
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー / 鍼灸師
【参加費】無料(7/14 19時30分まで)
※22:00から22:30まで有志で懇親会を行います。