ブログ班の山城です。
みなさんの住んでいる所は梅雨入りしましたか?
沖縄は梅雨明けして、もう夏になりました。
気温と日差しが強いので熱中症には十分注意していきたいと思います。
今回は先週に引き続き大好評の
田中祐貴先生によるスポーツ内科のオンラインセミナーのレポートです!
田中先生のページはこちら
Twitterのアカウント(@Tanaka_Sponai)
テーマ「スポーツ貧血」
今回はスポーツ貧血についての内容でした。
僕はウエイトリフティングをしているのですが
大学生の時に3ヵ月に1回のペースで血液検査をしていたのですが
その時は毎回貧血の数値が出ていたので選手として気になる内容でした。
今回もセミナー前に田中先生がTwitterでアンケートをとり
参加者のニーズが繁栄された内容になりました。
事前アンケートの結果。
1位.どんな症状でスポーツ貧血を疑うの?
2位.鉄欠乏→亜鉛欠乏→銅欠乏の連鎖とは?
3位.高校駅伝における不適切な鉄剤注射問題の裏側とは?
4位.スポーツ内科医は選手に鉄剤注射を絶対しないの?— 田中祐貴(スポーツ内科医) (@Tanaka_Sponai) June 10, 2020
セミナーの最初に「貧血とは?」という話から始まりました。
そして「スポーツ貧血とはどのような状態なのか?」ということを分かりやすく説明していただきました。
《スポーツ貧血とは》
・運動、スポーツが原因で生じる貧血のこと
・最も多いスポーツ内科的問題
・有病率は少なくとも10%ほど
►症状
・息切れ、動機、慢性疲労、倦怠感など
・パフォーマンスの低下、持久力の低下
・スランプや伸び悩み
など
ある県の国体選手を調査したら選手の約20%近くが
スポーツ貧血であったということで驚きました。
スポーツ貧血は持久系のスポーツに強く影響することから
スポーツ内科を受診する選手は持久系の選手が多いそうです。
スポーツ貧血は
鉄欠乏とエネルギー不足が主な原因だそうです。
特に成長期の選手の場合は
鉄の需要が成長と筋肉量の増大、運動量の増加などで鉄が欠乏しやすいとのことでした。
エネルギー不足改善にはスポーツ栄養士の方に栄養指導をしてもらったり
鉄剤の内服をしてもらうこともあるそうです。
また持久系アスリートの鉄剤注射に対する話では
鉄剤注射をしてフェリチンが高値にもかかわらず
貧血が改善しないケースもあるなどリスクの話もしていただきました。
セミナーでは参加者からの多くの質問があり
皆さんのスポーツ貧血に対する関心の高さが伺えました。
特に多かったのは
「どうやってスポーツ貧血だと判断したらいいのか?」
ということでしたが、身体所見で判断するのは難しいとのことでした。
この点に関してはスポーツ貧血の症状を把握し、疑いがあればスポーツ内科医の先生に
相談することがよさそうです。
今回のセミナーも多くの方に参加していただきました。
トレーナーとして選手としてとても興味深い内容で
とても勉強になりました!
そしてスポーツ内科の詳しい話が書かれている本として
先生がセミナーで紹介していた
メディチーナ6月号をセミナー中にアマゾンで予約しました。
届いたので読んでいきたいと思います!
内科臨床誌 medicina で、「スポーツ内科」の特集。
スペシャリストが執筆したスポーツ内科の最新論文が30本以上掲載。詳細は以下のURLで確認を。内科医はもちろん、スポーツ・医療関係者にオススメ。https://t.co/6eP9ANUbNuhttps://t.co/SmmU1v8foJ#ゆうき内科 #スポーツ内科 #medicina pic.twitter.com/xwFLK5JsDk— 田中祐貴(スポーツ内科医) (@Tanaka_Sponai) June 9, 2020
セミナーの反応
スポリンクさん@spolinkjapan 主催のスポーツ貧血セミナー参加!
✍️メモ
・スポーツ貧血の原因は鉄欠乏だけでなく食事量(エネルギー)の不足ということも。
・鉄吸収を減らすヘプシジンに注目
・陸連は鉄剤注射原則禁止
・鉄と亜鉛は吸収の競合をするので鉄を処方し続けると亜鉛欠乏性貧血にも。— じゅり@炒飯栄養士 (@JuriJapan1) June 11, 2020
https://twitter.com/uveeeer1221/status/1271085985082667009?s=20
https://twitter.com/gnk100x/status/1271085792283160576?s=20
貧血。アスリートに限らず一般の方にも馴染みのある疾患だと思います。内科的疾患って整形外科的疾患と違って目に見えない分、より深く注意して患者や選手を評価していかないといけない。"いつもと違う"という訴えを見逃さないためにも"いつもの"状態を常に把握しておくことが大事!#SpolinkJAPAN https://t.co/mGlEHqUTmN
— keisuke_yanagiya (@1007_nagi) June 11, 2020
アスリートの貧血について多角的に学ぶことができました。ヘプシジンの鉄代謝制御、鉄亜鉛銅の二価の陽イオン拮抗のお話などによって、病院での臨床でも見方が変わりそうです。どうもありがとうございました。#SpolinkJAPAN https://t.co/MOq3WP1xg8
— 705 (@705lovesrugby) June 11, 2020
先週に引き続きとても面白く、勉強になりました!
今日の1番勉強になった部分は
・立ちくらみ、息切れ=貧血ではない
・貧血でも無症状の人もいる
・サプリでの鉄摂取は少な過ぎる
・状態把握のための経過、問診の重要性
#SpolinkJAPAN https://t.co/oiiqGCvvxT— 無量谷裕哉@投球障害撲滅活動実施中 (@hm14wJ5g7GS2B0O) June 11, 2020
神奈川県体育協会が行っている、毎年、国体代表選手約1000名の血液検査を行ったところ、女子選手の約3分の1がヘモグロビン濃度とヘマトクリット値が基準値以下でした。
定期的にスポーツ内科の先生の貧血のチェックをするのも必要かもしれません。 https://t.co/dIUfJ9gEFm
— 中島 裕之/Hiroyuki Nakajima (@nakajimahiro811) June 11, 2020
次回「オーバートレーニング症候群~スポーツ内科医の悩みの種~
次回のセミナーは6月18日(木)21時~
テーマは「オーバートレーニング症候群」
緊急事態宣言解除後に練習を開始している学生が多い中とても気になる内容です。
講師は引き続き田中祐貴先生(@Tanaka_Sponai)です。
参加は無料になっています!
またお気持ちチケットという有料のチケットも用意しています。
SpolinkJAPANセミナーが学びになった今後も開催してほしいという
お気持ちを少しプラスしていただけると嬉しいです。
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