カイロプラクター

カイロプラクターとは

カイロプラクティックは日本国内では民間資格であり、国家資格ではないので誰でも名乗れるのが現状です。

 

国際的には45の国と地域で医療職と認められ、診断権やレントゲン撮影の許可もおりています。

それには基礎医学を含む最低4200時間以上の座学と1000時間以上の臨床実習が必要とWHOガイドラインに記されています。

 

そして日本には、国内外のWHOガイドラインをクリアした教育を修了しているカイロプラクターは1000人程しかいないと言われています。

2年間の専門学校やセミナーなどでカイロプラクターと名乗る方は約2万人以上いると言われており、比率にして約5%ほどです。

カイロプラクティックとは

カイロプラクターとは、筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職のことです。

 

そして、カイロプラクティックは「関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(アジャストメント)を含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーション(神経系の働きを妨げ生理学的変化を起こす因子)に注目する。」と定義されています。

 

簡潔に述べると、筋骨格系の機能異常を手技によって調整することで、人間の体を主にコントロールしている脳とそれ以外の器官を結ぶネットワークである神経系の働きを改善させ、症状の改善や健康へ導く療法で、補完代替医療(CAM)の一つです。

なので、扱う症状も筋肉や関節の痛みだけではなく自律神経や内臓など非常に多岐に渡ります。

スポーツとの関わり

スポーツとの関係は、世界のトップアスリートの多くが自伝やコメントでカイロプラクティックに関して述べていることから非常に大きな影響力があると考えています。

運動生理学者のSean Atkinsは「少なくとも90%以上の国際的レベルのアスリート達は、怪我の予防や競技能力向上のために定期的にカイロプラクティックを受けていると推測される」と述べているほどです。

 

実際、NFLでは全チームにカイロプラクターが帯同しており、ACミランのコンディショニングセンターであるミランラボを作った中心人物こそカイロプラクターなのです。

また先のリオ五輪の際には、チームUSAの医療部門のトップが整形外科医ではなくカイロプラクターとなったことも忘れてはいけません。

 

スポーツにおいて働く場所は、現場とクリニックの両方となります。

急性期の外傷はあまり対応しませんが、亜急性から慢性期の障害に関しては非常に有効なことが多く、また怪我予防やパフォーマンス向上に対しても効果が期待できます。

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