第5回Spolinkオンラインセミナー『アスリート貧血予防のための栄養と休養』

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皆様、お世話になっております。
くまモン医学生(@yo4_spoDr)と申します。

4月16日に全国レベルの緊急事態宣言出されてから、はや1ヶ月…
首都圏以外では緊急事態宣言も解除され、徐々に自粛解禁ムードとなってきました。
首都圏でも緊急事態宣言解除の動きが見られており、これからは自粛の反動で外出される方も増えてくるのではないかと思います。
まだ、完全にウイルスが消滅したわけではなく、インフルエンザのように正式にワクチンが開発されたわけではないので、
周囲に流されず、自分の行動は自分で考える必要性が増してきましたね。

4月26日には総体が、5月20日には甲子園の開催中止も発表され、学生アスリートの集大成の舞台も失われてしまいました。
「なぜ、中止にせざるをえなかったのか?」
その意味を考え、一人一人が行動に移していくことが重要になってくると思います。

ここで、明徳義塾高校野球部の馬渕監督の言葉が自分の胸に響いたので、共有させていただきます。

忘れんなよ。世の中に出ていろんな苦しいことがあった時に、耐えていける精神力をつけるというのが高校野球なんや。こういう苦しい時ほど、人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。人生、甲子園に行けない人間の方が多いんやから。全員が気持ち切り替えてやっていかないと。それでも最後まで同じ仲間とグラウンドでやれたというのが財産やから。10年、20年経って、「あの時、自分らの代は地方大会がなかった。試す場所がなかった」ということが、きっと役に立つ時があるから。

https://www.asahi.com/articles/ASN5N7KSTN5NPTLC03Y.html

新型コロナウイルスの影響で、何かしらの機会が失われてしまった人の中から、
次の世代が同じような経験をしないような取り組みや、また別の道での第一人者となり、
日本を引っ張っていってくれる存在になってくれることを願って止みません。

僕もそのような1人になれるよう、努力していきたいと思います。


少し前置きが長くなってしまいましたが、今日はこちら!!

第5回セミナーアイキャッチ

 

(株)KAGO食スポーツ 代表取締役社長 長嶋美央子先生

にお話をしていただきました。

 

kago食スポーツ

KAGO食スポーツは、農業、畜産、水産など食材の宝庫鹿児島から、アスリートからスポーツを楽しまれる方まで食に関する様々なサービスを提供しています。公認スポーツ栄養士、管理栄養士がそれぞれの目標達成に向けた栄養サポートの実施により、皆様の”心胃体”の健康を食×スポーツでサポートします!

 

栄養関連のコンサルタントとして、”鹿児島から全国へ”
スポーツに関わる全ての方に、体づくりや栄養面でのサポートをしている栄養士の方の集まりになっています。

全国規模に
鹿屋アスリート食堂(東京アスリート食堂)
も展開されており、そちらを見かけたり、実際に食事をされたことがある方も多いかもしれません。

僕も東京でアスショクに行ったことがありますが、日替わりで多様な食品を、”バランスよく”、”お腹いっぱい”食べることができました。
見かけた際は是非、立ち寄ってみてください。

 

以下、セミナーの大まかな内容になっています。

栄養面
・栄養を点で捉えない。(食品は多品目摂ることが重要である。)
・選手の不調に関しては、血液検査の異常が関連しているかもしれないという視点を持つ。
・貧血だからといって、鉄剤だけを投与していれば改善するというわけではない。
・学生におすすめの食品は缶詰(アサリ・サバ缶など)
・学生の自炊に多く見られる、白×茶色の食事はアンバランスなことが多い。
→自分でかなり意識して多彩な食品を摂取しないといけない、がお金がかかる。

休養面
・女子選手(特に高校生)の睡眠時間が圧倒的に短い
→通学時間が長い、朝練があるなどの理由が挙げられる。
・摂取した栄養素がしっかりと体に取り込まれるためには、睡眠が必要
→良いパフォーマンスを発揮するために内面的ケアとしては睡眠×休養が大事である。

 

一番衝撃だったのは
代表レベルの学生アスリートと一般レベルの学生アスリートの食費は月に約1万円違う!!
ということでした。

僕自身、大学でも部活動をしていましたが、遠征費、ウェア代、用具代にかなりお金がかかります。
さらに食費も…となると、さらにお金がかかってしまいます。
しかしながら、代表レベルの選手は食事面で手を抜いていない。

というお話を耳にすると、洋服代や娯楽代など、節約できるところは他にもあるはず…と思いました。
日々の練習や筋トレなどの外面の強化で自分を追い込めるだけでなく、
自分の目標をしっかり見据え、食事や睡眠などの内面の強化もできる選手が
やはり代表レベルの選手になることができる所以なのかもしれません。

 

また、セミナーでは、
現場レベルで栄養士のサポートを求めている方も多いですが、
必要とされている現場と栄養士の方がなかなか繋がることができていないという問題点もあるようです。

全国の栄養士の方の集まりとして

スポーツ栄養士の図書館

というものもあるようですので、栄養士の方や栄養士を必要とされている皆様、要チェックです!

講義後の座談会では、参加者の方と
・現場レベルで行われている栄養関連の取り組みの紹介
・現場のトレーナーとの栄養士の方との意見交換
・トレーナー陣の栄養に関する勉強方法の紹介
なども行われ、今後現場レベルでの栄養士の方の存在がかなり重要になってくるように思いました。

子供だけでなく、保護者の方とも繋がることができ、信頼関係の構築にもつながってくるように思います。
さらには、子供と保護者間でのコミュニケーションにも最適な話題であり、親子で一緒に取り組める

 

講義ではスポーツ貧血や血液検査の内容に関する質問も多く見受けられましたが、
今後、スポーツ内科の田中佑貴先生によるオンラインセミナーも予定されています。(6月頃、開催予定!?)
今回のセミナーで話題に上がったスポーツ貧血などの内科疾患に関してお話をしていただける予定ですので、
そちらも是非お楽しみに!!

 


 

また、次回5月28日(木)は、僕も所属しているSpolink学生班のメンバーによるセミナーになっています。

第6回オンラインセミナーアイキャッチ

『スポーツ医療者を志す仲間へ』

というテーマで、将来スポーツ医療に関わりたい学生を対象に、お話をしてもらいます。
進路に悩んでいる中高生や大学生・専門学生に是非聴いていただきたい内容となっていますので、
是非よろしくお願いいたします。

これから夏を迎え、だんだんと暑くなってくることが予想されますので、引き続き、体調管理にはお気をつけてお過ごしください。

少し長くなってしまいましたが、読んでいただいた皆様ありがとうござました。

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