事前レポート【第37回Spolink & encounterセミナー】
みなさん、こんにちは。ブログ班の錦戸(@Nishi_249)です。
普段、ブログではセミナー後に、レポートをまとめて発信しております。
2月11日(木)の外部向けセミナーは、僕が講師を担当することになりました。
そこで今回は、いつもと趣向を変えて、先にセミナー内容の一部をみなさんにお伝えしようと思います。
自己紹介は過去記事をご参照ください。
はじめに
このセミナーにおススメする人
・海外で活動することに興味がある
・トレーナーとしてトップ選手のサポートがしたい
・ただ単にモンゴルが知りたい
スポーツチームのトレーナーと言えば、アメリカのメジャーリーグやヨーロッパのサッカーに、憧れる人が多いのではないでしょうか?
対照的にモンゴルのようなマイナーな国は候補どころか、存在すら知られていないかと思われます。
そんな国で5年活動している僕の経験や現状を伝えて、マイナーな国ならではの良さを知ってもらい
海外に興味を持つきっかけになればと、考えております。
モンゴル伝統医療
モンゴルでは独自に発展してきたモンゴル伝統医療が国民に深く根付いています。
これは中国やチベットのアーユルベーダから派生されたものと言われています。
日本人のも馴染みのある鍼灸や手技療法をはじめ、泥を用いた治療や汚れた血を抜く瀉血療法なども、行なわれております。
特に、「吸い玉」を好む傾向が見られます。
モンゴルスポーツ現場の実際
モンゴルのスポーツと言えば何が思いつくでしょうか?
日本では、相撲界においてモンゴル勢の活躍が目立ちますよね。
国技でもある、モンゴル相撲やレスリングなどの格闘技系が、特に人気です。
僕が現在サポートしている柔道もその一つ。
国際大会でメダルを獲得するようなトップレベルを誇ります。
代表のチーム練習が年間通してほぼ毎日朝昼の2部練で行われているのが、大きな特徴かと思われます。
(コロナの影響で現在は禁止)
その一方で、団体や球技の種目は苦手な印象。
サッカーにおいて、2019年にはモンゴル史上初のW杯アジア2次予選に進出しました。
歴史的快挙であり、さらには日本代表と同じグループになる奇跡が起こりました。
2019年10月に行われた日本のホームゲームは大差で敗北したものの、大きな一歩になったかと思われます。
さて、どの競技においても国内でのプレー環境や選手の待遇は厳しいのが現状です。
それに伴って、ケガで離脱するも十分な治療やリハビリが行われなく、しばしば復帰の遅れや、再発したりします。
スポーツ医療に関する人材が、モンゴルにはほぼゼロです。
トレーナーや医療のサポートが無い状態で、このレベルなら、体制が整えばさらなる発展が期待されます。
トンデモ医療?
スポーツ現場で選手たちと関わるうえで、とても独特なものにいくつも出会ってきました。
前述したように、モンゴル伝統医療が国民の日常に寄り添っています。
その中でも衝撃的だったものが、アイシング。
モンゴルは厳しく寒い冬が長く、夏も涼しい気候にあります。
そのため、冷たいものを取る習慣が少なく、氷は作りません。
そこで代わりに使われるものが馬肉。
なんでも伝統医療的に馬肉は身体を冷やす作用があり、食べるだけでなく患部にあてると炎症が早く引くのだとか。
選手曰く、氷より遥かに効果があるそうです。
しかし、それを上回る衝撃的なことが脳震盪に対する治療法。
これはセミナー当日に動画とともに、ご紹介するのでお楽しみに。
モンゴルで活動するメリット・デメリット
僕は大学を卒業して、すぐにモンゴルに来ました。
そのため、現場に出てもわからないことだらけでした。
さらには、誰かに聞けるような頼れる先輩や仲間は近くにいませんでした。
言葉も十分に扱えない状態では、うまく意思疎通ができないことが多々ありました。
それでも、プレーや成績に影響するため、お互い「なんとか伝えよう・理解しよう」という意識がありなんとか活動は続けてこられました。
その経験を経て、サッカーや柔道で代表として国を背負って戦う選手たちをサポートさせていただいております。
国籍は違くとも、僕自身の熱もより一層入りますし、何より勝利した時の喜びは測りし得ないものです。
これはモンゴルに来たからこそ、経験できたことであり、さらに言えばモンゴルに来る前は全く想像していませんでした。
マイナーな国ではあるものの、かけがえのない素晴らしい気付きや学びを得られています。
同じように、海外に出るトレーナーが増えていくことを楽しみにしています。
最後に
今回本番で、用意しているスライドは55枚(変更する可能性あり)。
文章だけでは、どうしてもお伝えしきれないことが数多くあります。
また、セミナーという形ではあるものの、経験談をお話するのがメインとなるかと思います。
どなたでも、お気軽にどうぞ!
少しでも興味を持った方は、ぜひ当日のご参加をお待ちしております!
p.s. 先月(2021年1月)に行われた柔道ワールドマスターズの帯同について、お話する予定でしたが時間の関係で割愛いたします。
代わりとして個人のnoteにまとめているので、そちらをご参照ください。
https://note.com/mongolia24jusei/n/n96eb35f85db0
https://twitter.com/nishi_249/status/1267382107547906048?s=21