初めまして!!Spolink学生班副班長のやどん(@sumokuta)と上月(@kentikutoigaku)です。
今回は卒業試験を控える学生班班長くまモン医学生(@yo4_spoDr)のピンチヒッターとして、副班長合同で初めてブログの筆を握らせていただきます。
初めてなので中身は大目に見ていただけますと幸いです。笑
コロナの自粛明けに加えて気温も高くなっていますが、皆さん熱中症や怪我などはしていないでしょうか?
やどんは現在医学部5年生で、絶賛臨床実習中・・・
臨床実習といっても、コロナウイルスの影響で、大学病院内には入れないので、在宅でのオンライン実習です。。
上月は現在医学部4年生。大阪に住んでいるのですが、部活動も再開できず、体調に気を付けながら半自粛生活を過ごしています。
湿度も気温も高くなってきたので熱中症には注意しつつ部活再開後に怪我等をしないようにしていきたいと思います。
さて、今回も6/25(木)に開催された今回で第10回目のSpolinkオンラインセミナーに関してのブログです。
講師は、4週連続で日本スポーツ内科学会の代表理事で、ゆうき内科・スポーツ内科院長の田中祐貴先生(@Tanaka_Sponai)が、
そして、ファシリテーターは皆さんおなじみの奥村正樹(@Masa199901)さんが、務めてくださいました。
この“スポーツ内科”というものは「スポーツドクターと言えば整形外科」という僕らの中でのイメージを変えてくれました。
テーマ「アスリートの喘息とスポーツ内科の未来」
今回は運動誘発性喘息についての内容でした。
筆者は陸上で中距離をしているのですが、冬の練習の時に気管が痛くなったり咳が止まらなくなることはよくあります。
毎回の事なので放置していることが多いのですが喘息にならないように気を付けないといけないと思いました。
今回は4週連続の最終回ということもあり、スポーツ内科の今後に関するお話もあり、スポーツ内科が周知されていくことでアスリートの助けになれば素晴らしいなと思いました。
たまたま上月は、セミナー前に田中先生と別件で予定があり、セミナーはソーシャルディスタンスを保ちながら真横という特等席で聴講させていただきました。
セミナーの最初に「気管支喘息とは?」という話から始まりました。
そして「運動誘発性喘息の誘因や予防、治療はどのようなものか?」ということを分かりやすく説明していただきました。
《運動誘発性喘息とは》
・運動、スポーツが原因で生じる喘息のこと
・呼吸器におきる内科的問題
・気管支喘息の有病率は小児で10%ほど、北欧の冬季オリンピックアスリートだと20~30%ほど
と言われています。
症状)
・咳や痰、息切れ、喘鳴など
・日内や季節での変動あり
誘因)
・ダニ、カビ、花粉、ハウスダスト、ペットなどのアレルゲン
・風邪、天候、たばこの煙、解熱鎮痛剤(NSAIDs)、アルコールなど
遠征先のエアコンや洗剤による発作の発生があるというお話にはとても驚きました。
運動誘発性喘息は持久系のスポーツに強く影響することから
スポーツ内科を受診する方は陸上の長距離選手やサッカーなどの持久系のスポーツ選手が多いそうです。
気管支喘息は気道の炎症が主な原因です。
特に、持久系のスポーツ選手の場合は
長時間にわたる外気と呼気による温度差でのストレスを受けやすいとのことでした。
予防にはマスクや十分なウォーミングアップが有効だといわれています。
コロナの影響でマスクをつけながら運動をする人が増えたと思いますが、熱中症などには十分に気を付けていただきながら、喘息の予防に役立てていただきたいです。
運動誘発性喘息の診断は運動負荷肺機能検査により行います。
しかしながら、設備を備えていない病院も多いため事前に電話で確認していただくのが良いとのことでした。
治療は基本的に短時間作用型β2刺激薬を用いたうえで、症状によって薬を使い分けるそうです。
薬の中にはTUE申請(治療使用特例申請)が必要なものがあるようで、受講者からはドーピングに関する質問も多数寄せられていました。
皆さんのアンチドーピングに対する関心の高さが伺えました。
特に多かったのは
「吸入ステロイドが誤って消化器に入ることでドーピング違反になることはないのか?」
という質問でしたが、現段階では研究結果などがなく、明確には回答できないとのことでした。
この点に関しては、田中先生からリクエストがあったように、スポーツファーマシストの先生にご意見をいただいたり、講義をしていただくのがよさそうです。
4回にわたり、学ばせていただきありがとうございました。喘息を誘発する様々な要因とパフォーマンスへの影響を知っておくことはとても大切…我々の立場でも環境を整えるだけで、予防ができることも多いと感じました。#SpolinkJAPAN https://t.co/aTsM9fU9Ai
— 705 (@705lovesrugby) June 25, 2020
https://twitter.com/gnk100x/status/1276160562486030342?s=20
今回のセミナーも多くの方に参加していただきました。
医学生としても、部活動の選手としても、とても興味深い内容でとても勉強になりました!
スポーツ内科学会認定パートナーシップ制度
今後、セミナーの最後に田中先生がおっしゃていた、スポーツ内科学会認定パートナーシップ制度も制定されることで
より内科観点からのアスリートに対する支援が進むと思います。
さらに、スポーツ内科医のリスト作成によるスポーツ内科診療が受けられる病院の見える化はスポーツに関わる人の悩みの解決になると思います。
詳細は後日、スポーツ内科学会のHPにてご確認ください。
田中先生には、4週連続で大変貴重な講義をしていただき、誠にありがとうございました。
そしてスポーツ内科の詳しい話が書かれている本として
先生がセミナーでも紹介されていたmedicina6月号を購入して読み進めていますが内容がとても充実していて勉強になるので、今後もとても楽しみです!
内科臨床誌 medicina で、「スポーツ内科」の特集。
スペシャリストが執筆したスポーツ内科の最新論文が30本以上掲載。詳細は以下のURLで確認を。内科医はもちろん、スポーツ・医療関係者にオススメ。https://t.co/6eP9ANUbNuhttps://t.co/SmmU1v8foJ#ゆうき内科 #スポーツ内科 #medicina pic.twitter.com/xwFLK5JsDk— 田中祐貴(スポーツ内科医) (@Tanaka_Sponai) June 9, 2020
次回セミナー予告
次回のセミナーは7月1日(水)21時~(*曜日が変わっています)
テーマ:「スポーツ現場と鍼灸師~医師と共通言語で情報共有するには~」
スポーツと職種シリーズの第1回となります!
講師は第1回のセミナーでご登壇いただいた杉本 将先生です。
7/1(水)21:00~
オンラインセミナーで2回目の登壇となります。
僕が #SpolinkJAPAN に所属させて貰ってから医師と密に関わるようになり、鍼灸師として連携する上で必要な事だなーと痛感した事をお話しさせていただけたらと思います。⬇️コチラからお申し込みいただけます。https://t.co/sbykapkhkR https://t.co/84IDcTn2Ds pic.twitter.com/mG8zJIuQWa
— 杉本将/「いま出来ない」は伸び代の証 (@welcomeminari) June 25, 2020
次回もお楽しみに!!
以上、Spolink学生班副班長の上月とやどんでした。