【第81回 Spolink & encounterセミナーレポート】足関節捻挫マニュアル~スポーツ現場で遭遇する足関節捻挫に対する病態及び評価方法

第81回のセミナーは先日リリースした
足関節捻挫マニュアルについての内容になります!

今回の講師はマニュアルで資料提供をしていただいた
藤川先生が講師を務めていただきました。

講師プロフィール
藤川 祐基先生
・三重大学医学部附属病院 整形外科
・医師
・日本医師会認定健康スポーツ医
・鈴鹿ポイントゲッターズ チームDr

 

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足関節の解剖と捻挫の病態を解説

前半は藤川先生が書いたイラストを用いて足関節の解剖を詳しく解説していただきました。

藤川先生のイラストはかなり見やすく
解剖学が苦手な人もかなり理解しやすかったのではないでしょうか。

最初に解剖を解説していただいたおかげで
後半の病態の解説がスッと頭に入ってきやすかったです。

実は捻挫の定義は結構曖昧で統一されていないのが現状だそう。
リスクが高くなる選手ではストレッチの不足や片足でのバランステストが苦手、体重過多などが挙げられていました。

海外のサッカークラブ91ヶ所を2シーズン研究した内容によると全損傷のうち足関節捻挫は11%に起きたそうです。
捻挫が起こるのはシーズン初めの3ヶ月で44%発生するそうです。
練習中よりも試合中に起こることが多く、フィールドプレーヤーでは接触プレー、GKは非接触プレーで受傷し、
試合中の前後半それぞれの終盤1/3で多く発生していたそうです。

スポーツ外傷に占める割合では膝関節の次に足関節が多く、その足関節外傷の内80%が捻挫です。
さらに足関節捻挫のうち外側靭帯が77%で、さらに外側靭帯損傷のうち73%がATFL(前距腓靭帯)だそうです。

また現場で使える足関節の骨折の有無を確認する方法として
”オタワ足関節ルール”というものを使う方法を紹介していただきました。

画像に上げている
”4ヶ所の骨に圧痛がなく、4歩以上歩ければ足関節の骨折は除外できるというルール”

すぐにレントゲンが取れない現場で骨折を除外する時に使える確認方法ですね。
これを確認するためにマニュアルを印刷してバックに入れておくのもアリかと思います!

重症度の分類では大きく3つに分類に分けるそうです。
足関節の内がえし捻挫で主に損傷する外側靭帯群(特にATFLとCFL)は、
垂直荷重負荷下の中間位付近では緊張しないため(歩かせても負担がないため)、
それのみの損傷であった場合には、固定した上であれば完全免荷とする必要はないそうです。

逆に、中間位固定下でも荷重時痛がある場合には、外側靭帯損傷への合併が比較的多い距骨骨軟骨損傷や距骨下靭帯損傷、
遠位脛腓結合損傷や不顕性距骨体部骨折などのが示唆されるとのことでした。

後半は距骨骨軟骨損傷や腓骨筋腱脱臼などの怪我の詳しい解説をしていただきました。
さらに実際にサッカーの試合で足関節を痛めた場合の対応などの話などをしていただけました!

イラストを藤川先生が書いたそうですが、かなり上手くて憧れます。
イラストに関しては藤川先生のSNSからダウンロード可能ということです!

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今回解説した「足関節捻挫マニュアル」はリンク先からダウンロードできます!

 

Spolink JAPANではさまざまなマニュアルを作成しています。
ぜひ他のマニュアルもダウンロードしてください!

スポーツ傷害への対応マニュアル

 

 

 

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