皆さんこんにちは。
Spolink JAPANコアメンバーのいっきゅー医学生(@ikkyusportsdr)です。
新型コロナウイルスが、第三波の様相を呈していますが、なんとか早く穏やかな生活に戻るといいですね。
さて、いきなりですが、今回のブログは学生向けに書いていきたいと思います!!
というのも、SpolinkJAPANには学生班というものが存在し、定期的にセミナーや懇談会が開かれ、学生が精力的に活動しています。
その活動の一端として、学生向けにセミナーが開催されたのでその内容をご紹介したいと思います。
テーマは「カイロプラクティックについて正しく知ろう」
今回のセミナーは、上記のテーマでzoomを通して行われました。
学生班の中でカイロプラクターやカイロプラクティックを詳しく知っている人がおらず、興味を持っている人が多かったのでこの企画に至りました!
学生の方々では、カイロプラクティックについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
講師には、Spolink JAPANコアメンバーであり、豪州公認カイロプラクターのYUTO先生をお招きしました。
YUTO先生はアルティメット女子日本代表トレーナーを経験しており、カイロプラクティックについて情報発信しているYoutuberでもあります。
最高視聴回数がなんと100万回を超えている動画もあります!!
Twitterでも情報発信をされています。
YUTO先生のTwitterはこちらです。
そんなYUTO先生にカイロプラクティックにについて一から教えて頂きました!
カイロプラクティックとは何か。
講義はそもそもカイロプラクティックとはどういった意味なのかというところから始まりました。
カイロプラクティックはギリシャ語であり、カイロは手、プラクティックは技術という意味だそうです。
英語だと思っていましたが全く違うのですね!知っていた方はいますか?
カイロプラクティックの定義は、厚生労働省が端的に定義づけています。
”カイロプラクティックは身体の構造(特に脊椎)と機能に注目した専門医療です。カイロプラクティックの施術法は、施術者によって様々ですが、主に脊椎やその他の身体部位を調整(矯正)することにより、ゆがみの矯正、痛みの軽減、機能改善、身体の自然治癒力を高めることを目的としています。”
(厚生労働省, 2014年より引用)
まさにカイロ(手)によるプラクティック(技術)に基づいた療法なんだそうです!
そして、カイロプラクティックの歴史は125年と意外と古く、日本との関わりに至ってはたまたま近くに住んでいた日本人が創設2年目から施術を受けたそうです。
日本に持ち帰られたのも1916年と、かなり昔から存在しているそうです。
比較的新しいものと思っていた方も多いと思います。私も最近盛り上がってきた業種だと思っていました…
そして、資格についてですが、カイロプラクターは日本でこそ公認されてはいませんが、世界では40を超える国々で公認されているそうです。
資格を取得するのに必要な授業時間数は4200時間というかなりの勉強量が必要になってきます。
(ちなみに日本の4年制大学は2790時間)
日本ではこの時間数を満たしていて、第三者認定を得ている学校はたった一校しか無いということです。
その他ほとんどの日本の学校は2年制で、技術を中心に学ぶカリキュラムだそうです。
YUTO先生はオーストラリアの学校で学んだそうですが医学部のように人体での解剖や、レントゲン撮影も授業で行ったそうです。
海外ではほとんど医学部のようなカリキュラムなのでドクターと呼ばれることが多く、アメリカではD.C(Doctor of Chiropractic)と呼ばれています。
YUTO先生もおっしゃっていましたが、こうした資格を知っていれば、施術を受ける際の参考になるかもしれませんね!
カイロプラクターは何をしているのか?
では、カイロプラクターはどのような施術をしているのでしょうか。
その前にカイロプラクターがどのような考え方をしているのか、説明を受けました。
カイロプラクターは、もともと上記のカイロプラクティックの定義にもあったように、自然治癒力を高めるということを第一としています。
その中でSubluxation(直訳は亜脱臼)というワードが重要になってきます。
カイロプラクターは、このSubluxationが自然治癒力を邪魔している、それを取り除けば良いと考えます。
下図はYUTO先生のスライドからお借りしてきたものです。
この図を見ると確かにSubluxationにアプローチすることで悪循環が断たれ、治療効果が生まれることが分かりやすいですね!
そしてカイロプラクターの中にはStraightとMixerと2つの考え方があるそうです。
前者は上記のSubluxationを取り除くことに専心し、患部というよりは背骨を中心に施術を行います。
後者はSubluxationだけでなく患部含めた体全体を診て、施術を行うというものです。
両者全く違う施術になるので、これを知らずにカイロプラクターの施術を受けると困惑する原因になるので注意が必要ということでした。
ちなみにYUTO先生はMixerで、全体としてもMixerの先生が多いそうです。
そして、施術の仕方にも二種類あるそうです。
それは、施術を手で行うのか、アクチベーターと呼ばれる道具で背骨で刺激を与えるかの二種類です。
先ほどのMixer、Straightと合わせると4種類も組み合わせがあるんですね。
他にもカイロプラクターのキャリアや、最新の事情も教えて頂きました。
最近では動物向けのアニマルカイロプラクターがいて、馬などに施術を行っているのは驚きでした!
またスポーツとの関わりですが、海外では、アスリートの90パーセントがカイロプラクティックを受けているといわれているそうです。
アメリカのオリンピックチームでは、チーフメディカルオフィサーが整形外科医からカイロプラクターに変更されたそうで、以下にカイロプラクティックが重要視されているかが分かりました。
ドクターとは違い現場ですぐに施術を行えるのが強みなので、ある短距離走のオリンピック選手はレース直前に自分が納得するまで施術を受け、金メダルを獲得したというエピソードもあったそうです。
まとめ
カイロプラクターという職業をここで初めて聞いた、名前は知っていたけど何をしているのか全く知らなかった学生も多いのではないでしょうか。
ちなみに、グーグルマップで自分の家の近くのカイロプラクターを探すと、数キロ圏内に10軒を超えるオフィス(カイロプラクター業界ではこう呼ぶそうです)がありました!!
皆さんも家の近くのオフィスを探せば、意外と数多く存在しているかもしれませんね。
講義を通して興味がでたので、施術を受けてみようかなと思っています。
今回はカイロプラクターについての講義でしたが、なかなか他職種のことは学生だと知れる機会もあまりないので、普段からアンテナを張っておくことが重要ですね!
YUTO先生、貴重なご講演ありがとうございました。